LINE

リッチメニューの作り方とデザインのコツ|反応率を上げる設計

リッチメニューの作り方とデザインのコツ|反応率を上げる設計

リッチメニューは、LINE公式アカウントの管理画面から無料で作成できます。手順は「テンプレートを選ぶ→画像を用意する→タップ時のアクションを設定する」の3段階。画像サイズは大2,500×1,686px・小2,500×843pxが推奨です。

本記事では、サロン・美容健康系・小売など複数業種のリッチメニューを実際にデザイン・構築している筆者が、管理画面での作り方の手順と、タップ率を左右するデザインの考え方まで解説します。

リッチメニューとは?なぜ反応率に直結するの?

リッチメニューとは、トーク画面の下部に固定表示される画像メニューのことです。配信メッセージと違って24時間ずっと表示され続けるため、LINE公式アカウントの中でもっともタップされる場所になります。

理由はシンプルで、ユーザーがトーク画面を開くたびに必ず目に入るからです。予約・クーポン・アクセスなどの導線をここに置いておけば、こちらから配信しなくてもお客様が自分から行動してくれます。逆に、リッチメニューが未設定のアカウントは「開いても何もできない画面」になってしまい、ブロックの一因にもなります。

  • 全料金プラン(無料プラン含む)で利用できます
  • 表示期間を設定でき、キャンペーン用に切り替えも可能です
  • タップ先はURL・クーポン・ショップカード・テキスト送信などから選べます

まだアカウント自体を開設していない方は、先にLINE公式アカウントの始め方から進めてください。開設後30分で設定すべき項目の1つがこのリッチメニューです。

リッチメニューのサイズは?【推奨は2,500×1,686px】

推奨サイズは、大テンプレートが2,500×1,686px、小テンプレートが2,500×843pxです。迷ったら大サイズの最高解像度で作れば失敗しません。

対応しているサイズは次のとおりです。

テンプレート高解像度(推奨)
大(縦長)2,500×1,686px1,200×810px800×540px
小(横長)2,500×843px1,200×405px800×270px

ファイル形式はJPG・JPEG・PNG、容量は10MB以下です。低解像度で作るとスマホの高精細画面で文字がにじむため、必ず2,500px幅で書き出してください。

大と小の使い分けの目安は次のとおりです。

  • 大サイズ:予約・メニュー・クーポンなど導線が3つ以上ある店舗向け。画面の約半分を占めるので誘導力が高い
  • 小サイズ:導線が1〜2個で十分な場合や、トーク画面を広く見せたい相談型のアカウント向け

筆者の経験では、店舗ビジネスはほぼ大サイズ一択です。トーク画面が狭くなるデメリットより、導線が常に見えているメリットの方がはるかに大きいためです。

リッチメニューの作り方は?【管理画面での設定手順5ステップ】

作成は、Web版管理画面(LINE Official Account Manager)の「トークルーム管理」から行います。画像さえ用意してあれば、設定作業は15分程度で完了します。

  1. 管理画面にログインし、左メニューの「トークルーム管理」→「リッチメニュー」を開き、右上の「作成」をクリックする
  2. 表示設定を入力する。「タイトル」は管理用の名前(ユーザーには見えません)、「表示期間」は開始日と終了日を設定します。常設メニューなら終了日を数年先にしておきます
  3. 「テンプレートを選択」から分割パターンを選ぶ。大サイズは分割なし〜6分割の7種類、小サイズは分割なし〜3分割の5種類から選べます
  4. 画像を設定する。作成済みの画像をアップロードするか、管理画面内の「エリアごとに画像を作成」で簡易的に作ることもできます
  5. 各エリアの「アクション」を設定する。タップ時の動作をリンク(URL)・クーポン・テキスト・ショップカードなどから選び、右上の「保存」をクリックします

つまずきやすいのはステップ5です。アクションタイプで「リンク」や「クーポン」を選ぶと、アクションラベル(最大20文字)の入力が必須になります。これは音声読み上げ機能で使われるテキストなので、「予約ページを開く」のようにボタンの内容をそのまま書けば大丈夫です。

もう1つの注意点として、保存後の反映には少し時間がかかることがあります。すぐにトーク画面へ出なくても、数分待ってからスマホで確認してください。あわせて「メニューバーのテキスト」も初期値の「メニュー」のままにせず、「タップして特典を見る」のような行動を促す文言に変えておくと開封率が上がります。

メニュー画像はどうやって作る?【無料ツール3選】

デザインツールを持っていなくても、無料ツールで十分作れます。目的別に3つ紹介します。

ツール特徴向いている人
管理画面のイメージメーカーテンプレートにテキスト・アイコン・背景色を設定するだけとにかく今日中に設定したい
LINE Creative LabLINE公式の無料デザインツール。サイズ設定が不要公式テンプレートで手堅く作りたい
Canva「リッチメニュー」で検索するとテンプレート多数。フォントと素材が豊富デザインの見栄えにこだわりたい

まず設定を済ませたいなら管理画面のイメージメーカー、きちんと作り込みたいならCanvaという使い分けがおすすめです。Canvaの場合はカスタムサイズで2,500×1,686pxを指定し、テンプレートの分割線に合わせてガイドを引いてから配置すると、エリアのズレを防げます。

外注する場合の相場は1枚1〜3万円程度です。デザインの自由度は上がりますが、後述するコツを押さえれば自作でも十分に反応の取れるメニューが作れます。

反応率を上げるデザインのコツは?【制作者が実践する6つ】

結論は「迷わせないこと」に尽きます。おしゃれさよりも、0.5秒で押す場所が分かることがタップ率を決めます。筆者が実際の制作で必ず守っている6つのルールを紹介します。

コツ1:配色は60-30-10の比率で3色に絞る

ベースカラー60%・メインカラー30%・アクセントカラー10%の配分にすると、色数を増やさなくても押してほしいボタンが自然に目立ちます。アクセントカラーは「予約」「クーポン」など、一番タップしてほしい1〜2エリアだけに使ってください。全部のボタンを目立たせようとすると、結果的にどれも目立たなくなります。

コツ2:文字と背景のコントラスト比を確保する

淡い背景に白文字を乗せたメニューは、店内の明るい照明の下や屋外では読めません。Webアクセシビリティの基準では、文字と背景のコントラスト比4.5:1以上が推奨されています。無料のコントラストチェッカーで数値を確認するか、迷ったら「濃い背景に白文字」か「白背景に濃い文字」のどちらかに寄せれば安全です。

コツ3:一番押してほしいボタンを親指の届く位置に置く

スマホは片手の親指で操作されるため、画面の下段ほどタップしやすくなります。6分割なら、最重要の導線(予約・購入など)は下段に、閲覧系の情報(アクセス・よくある質問など)は上段に置くのが基本です。また各エリアは、2,500×1,686pxの6分割で約833×843pxあります。文字やアイコンをエリアの中央に寄せ、境界線ぎりぎりまで詰めないことで、押し間違いを防げます。

コツ4:視線はZ型に動く——最重要ボタンは右下に置く

人の視線は、左上→右上→左下→右下へとアルファベットのZを描くように動きます(Zの法則)。リッチメニューも例外ではなく、視線の入り口である左上には全体を把握させる案内系(メニュー・店舗情報など)を、視線が最後に止まる右下には一番タップしてほしいボタン(予約・購入・お問い合わせ)を置くのが鉄則です。右下は「見終わって、次の行動を決める瞬間」に目がある場所だからです。

コツ3の親指の話と合わせると、下段かつ右端の右下エリアは「視線の終点」と「親指の定位置」が重なる、リッチメニューで最も強い一等地です。筆者が制作するときも、成約に直結する導線は迷わず右下に固定しています。

コツ5:アイコンとテキストは必ずセットにする

アイコンだけのメニューは、意味が伝わらずタップされません。逆に文字だけでは一覧性が落ちます。「カレンダーのアイコン+予約」のようにセットで置き、文字サイズはスマホの実機で見て「少し大きいかな」と感じるくらいが適正です。PCの画面で作ると、実機では想像以上に小さく表示されます。

コツ6:ボタンの数は増やしすぎない

分割数は「今のお客様に取ってほしい行動の数」で決めます。筆者が構築する場合、開設初期は3〜4分割から始めることが多いです。選択肢が多いほど1つあたりのタップ率は下がるため、まず主要導線でデータを取り、反応を見ながらエリアを増やす方が確実です。

メニューには何を載せればいい?【業種別の考え方】

載せる内容は「お客様がLINEを開く理由」から逆算します。お店側が見せたいものではなく、お客様が探すものを置くのが原則です。

業種優先して置くべき導線の例
サロン・治療院予約・メニューと料金・クーポン・アクセス
飲食店予約・クーポン・メニュー・テイクアウト注文
小売・ECオンラインショップ・新着商品・会員証・店舗案内
スクール・教室体験申込・コース案内・よくある質問・講師紹介

たとえば美容室やサロンなら、リッチメニューは実質「24時間営業の予約受付」です。サロン業種での具体的な設計は美容室・サロンのLステップ活用術で詳しく解説しています。

なお、標準のリッチメニューは全員に同じ内容が表示されます。「新規客と常連客でメニューを出し分けたい」「タップした人にタグを付けて追いかけたい」という段階になったら、拡張ツールの検討時期です。違いはLINE公式アカウントとLステップの違いにまとめています。

作ったあとの効果はどう測ればいい?

リッチメニューは作って終わりではなく、タップされているかを確かめて初めて改善できます。ただし標準のLINE公式アカウントには、リッチメニューのタップ数を直接見る画面がありません。そこで筆者は次の方法で計測しています。

  1. リンク先URLに計測用のパラメータを付ける。Googleアナリティクスを入れたサイトなら、パラメータ付きURLをアクションに設定すれば「リッチメニュー経由のアクセス数」が分かります
  2. クーポンのアクションは管理画面の分析で開封数・使用数を確認する。クーポンはLINE側に数字が残るため、もっとも手軽な計測手段です
  3. アクションに「テキスト送信」を使い、応答メッセージにつなげる。タップするとキーワードがトークに送信される仕組みにしておけば、送信された回数がそのまま反応数の目安になります

数字を見て反応の薄いエリアがあれば、文言の変更・配置の入れ替え・エリア自体の削除を試します。経験上、同じ内容でもボタンの文言を「メニュー」から「料金を見る」のような具体的な言葉に変えるだけで反応が変わることは珍しくありません。月1回、数字を見て1箇所直す。この小さな運用を続けられるかどうかが、半年後の差になります。

よくある質問(FAQ)

Q1. リッチメニューは無料で作れますか?

無料です。リッチメニュー機能は無料プランを含む全プランで使え、画像も管理画面のイメージメーカーやCanvaの無料枠で作成できます。費用がかかるのはデザインを外注する場合のみです。

Q2. リッチメニューが表示されないのはなぜですか?

まず表示期間が現在の日時を含んでいるか、ステータスが公開になっているかを確認してください。設定直後は反映に数分かかることもあります。また複数のメニューの表示期間が重なっている場合は、意図しない方が表示されていないかも確認しましょう。

Q3. スマホだけで作成できますか?

スマホアプリでも簡易的なリッチメニューは設定できますが、テンプレートの種類やアクション設定の自由度はWeb版管理画面の方が上です。画像作成を含め、リッチメニューの作業はPCで行うことをおすすめします。

Q4. リッチメニューとリッチメッセージの違いは何ですか?

リッチメニューはトーク画面下部に常時固定される導線で、リッチメッセージは配信として1回送られる画像メッセージです。常設の受け皿がリッチメニュー、その時々の告知がリッチメッセージ、と覚えてください。

Q5. どれくらいの頻度で作り替えるべきですか?

基本メニューは一度作れば長く使えますが、季節キャンペーンや新サービス開始のタイミングで差し替えると反応が動きます。表示期間を設定して「キャンペーン版→通常版」と自動で切り替わるようにしておくと運用が楽です。

まとめ|設定15分、成果はデザイン設計で決まる

リッチメニューの作り方は、管理画面の「トークルーム管理」→「リッチメニュー」から、テンプレート選択・画像設定・アクション設定の順に進めるだけです。画像は2,500×1,686pxで作成し、配色は3色・アイコンとテキストはセット・最重要ボタンは親指の届く下段へ。この設計を守るだけで、同じ機能でもタップされ方は大きく変わります。まずは3〜4分割のシンプルな構成から始めて、お客様の反応を見ながら育てていきましょう。

LINE公式アカウントの構築・リッチメニュー制作のご相談は お問い合わせ からお気軽にどうぞ。

関連記事

関連する制作実績