補助金

熊本市のDX補助金でホームページ制作|対象経費・申請期限・注意点を解説

熊本市のDX補助金でホームページ制作|対象経費・申請期限・注意点を解説

結論からお伝えします。熊本市の「DX環境整備事業補助金」は、ホームページの制作費・改修費が補助対象です。令和8年度の受付は2027年1月29日までですが、先着順で予算がなくなり次第終了します。検討中の方は早めの申請をおすすめします。

本記事では、熊本でWeb制作とAI導入支援を行う筆者が、2026年7月に熊本市経済政策課へ電話で直接確認した内容もふまえて、「使えるのか・いくら戻るのか・何に気をつけるか」を事業者目線で解説します。

熊本市DX環境整備事業補助金とは?

熊本市内の中小企業・小規模事業者がデジタル化に取り組む費用の一部を、市が補助する制度です。ホームページ制作のような「デジタルコンテンツ製作費」も明確に対象に含まれています。

項目内容
正式名称令和8年度 熊本市DX環境整備事業補助金
受付期間2026年7月1日〜2027年1月29日(先着順)
事業実施期間交付決定日〜2027年2月28日
補助率・上限対象経費の2分の1以内・上限40万円(交付額は審査で決定)
支払い方式精算払いのみ(先に自己資金で支払い、後から補助金を受け取る)

※補助率・上限額は申請前に必ず公式の募集要項でご確認ください。最新の公募案内は熊本市公式「令和8年度 熊本市DX環境整備事業補助金 公募開始のご案内」に掲載されています。

誰が対象になる?

熊本市内に本社または主たる事業所がある中小企業・小規模事業者が対象です。法人だけでなく個人事業主も含まれます。

  • 熊本市内に本社または主たる事業所を有すること
  • 小規模企業者・中小企業者、またはこれらが主体の組合・任意団体(構成員の2分の1以上が市内)
  • 市税の滞納がないこと
  • 国・県・市の他の補助制度と重複して申請していないこと

何に使える?【対象経費一覧】

対象経費は5つのカテゴリに分かれています。いずれも「新規導入に限る」という条件がある点に注意してください。

カテゴリ具体例
デジタルコンテンツ製作費ホームページの制作・改修、PR動画の製作
デジタルツール導入費業務システムの初期費用・月額費用・利用料
デジタル人材関連費研修の受講料、講師への謝金
セキュリティ対策費セキュリティソフトの購入費・利用料
役務サービス料デジタル化のコンサルティング費用

ホームページは新規制作だけでなく「改修」も対象です。古くなったサイトのリニューアルにも使えます。

筆者が経済政策課に電話で確認したところ、次の回答でした(2026年7月時点)。

  • 通常のコーポレートサイトでもOK — EC機能や決済機能がないと対象外、といった制限は設けていない
  • LINEの顧客管理ツール(Lステップなど)も対象になり得る — 新規導入であれば、構築費だけでなく月額利用料も「デジタルツール導入費」として計上できる
  • 注意:LINE公式アカウント自体の有料プラン料金はグレー — すでに無料版を使っていて有料化するだけの場合、「新規導入」と言えず審査で外される可能性がある

個別のケースで迷ったら、申請前に事務局へ電話で確認するのが確実です。丁寧に教えてもらえます。

ホームページ以外にも使える|LINE構築・AI導入も対象になる

見落とされがちですが、この補助金はホームページ制作だけの制度ではありません。経済政策課への確認では、次のデジタル化投資も「新規導入」であれば対象になり得ます。

  • LINE公式アカウントの顧客管理ツール(Lステップなど)の構築費・月額利用料 — 「デジタルツール導入費」として計上できます。料金の内訳はLステップの料金解説をご覧ください。
  • 業務システムやAIツールの新規導入費 — 会計・予約・問い合わせ対応などの効率化ツールが該当します。何から始めるかはAIで減らせる定型業務10選が参考になります。

注意点として、LINE公式アカウント自体の有料プラン料金は、すでに無料版を使っている場合「新規導入」と見なされずグレーです。ツールの新規構築とセットで申請するのが安全です。

申請の流れは?【4ステップ】

申請から受け取りまでの流れはシンプルですが、タイミングを間違えると1円も出ない制度です。順番を必ず守ってください。

  1. 申請 — 事業に着手する予定日の2週間前までに申し込みます
  2. 交付決定 — 市の審査を経て決定通知が届きます。契約・発注はここからです
  3. 事業実施・支払い — 2027年2月28日までに制作を完了し、代金を支払います
  4. 実績報告・補助金受け取り — 報告書を提出し、後日補助金が振り込まれます

実績報告では、市のDX診断を事業の前後で受けて数値を提出する必要があります。提出を忘れると補助金が受け取れないため、スケジュールに組み込んでおいてください。

申請前に知るべき注意点は?【6つ】

つまずきやすいポイントを6つにまとめました。最大の落とし穴は「交付決定前の契約」です。

  1. 交付決定前に契約・発注しない — 事業実施期間は交付決定日からと定められているため、決定前に契約した経費は対象外です。見積もり取得は問題ありません
  2. 先着順・予算がなくなり次第終了 — 期限は2027年1月29日ですが、事務局によると問い合わせは多い状況です。枠が残っているうちに動いてください
  3. 精算払いのみ — いったん全額を自己資金で支払う必要があります。資金繰りに組み込んでおいてください
  4. 事業完了期限は2027年2月28日 — 制作期間1〜2ヶ月を逆算すると、実質的な申請リミットは年内です
  5. 他の補助金と重複できない — 持続化補助金などと同じ経費では併用できません
  6. 計画書の書き方で交付割合が変わる — 審査の点数しだいで満額交付にならないことがあります。課題と効果を具体的に書いてください

ホームページ制作費はどれくらい戻る?【試算例】

補助率2分の1・満額交付の場合、負担額はおおよそ半分になります。

制作費(税込)補助額(満額の場合)実質負担
22万円11万円11万円
44万円22万円22万円
80万円40万円(上限)40万円

一般的な企業サイトの制作費相場は20〜60万円のため、多くのケースで補助上限内に収まります。相場の詳細は熊本のホームページ制作費用の記事をご覧ください。

重要:交付額は「計画書の質」で変わる

事務局への確認で分かった重要なポイントがあります。申請額が満額で交付されるとは限らず、審査の点数によって交付割合が決まる仕組みです。

複数の審査員が補助事業計画書を採点し、交付割合を決定します。たとえば40万円で申請しても、交付割合が80%と判定されれば交付決定は32万円です。

計画書には「現状の課題 → 取り組む内容 → その結果どう業務が変わるか」を書く欄があります。「古くなったので新しくします」だけでは高い点数がつきにくい、と事務局も明言していました。「問い合わせ対応に月◯時間かかっている課題を、サイト改修と自動化でこう解決する」のように、課題と効果を具体的に書くことが交付額に直結します。

よくある質問(FAQ)

Q1. 個人事業主でも申請できますか?

熊本市内に主たる事業所があれば、個人事業主も対象です。市税の滞納がないことが条件です。

Q2. 今あるホームページのリニューアルも対象ですか?

対象です。募集要項ではホームページの「製作・改修費」が明記されています。

Q3. 申請してから制作開始までどれくらいかかりますか?

着手予定日の2週間前までに申請が必要で、交付決定を待ってから契約します。余裕を持って1ヶ月前の申請がおすすめです。

Q4. 不採択になることはありますか?

申込順の審査ですが、要件を満たさない場合や予算枠の消化により受けられないことがあります。早めの申請が確実です。

Q5. LINEツールやシステムの導入も対象ですか?

新規導入なら対象です。顧客管理・予約などのツールは構築費と月額利用料を計上できると事務局に確認済みです。

まとめ|先着順なので「使うと決めたら早めに動く」

熊本市のDX補助金は、ホームページ制作費の負担を大きく減らせる制度です。ただし先着順・交付決定前の契約NG・精算払いという3つのルールを外すと使えません。「使うと決めたら早めに申請」が鉄則です。

制度の詳細・最新情報は熊本市公式サイトの案内ページ、または経済政策課(096-328-2950)でご確認ください。

補助金を使ったホームページ制作のご相談はお問い合わせからどうぞ。申請スケジュールに合わせた制作計画からサポートします。